能勢医師インタビュー

Doctor Interview.11
茅ヶ崎徳洲会病院のERでは、
24時間365日の救急医療体制をとっています。
泌尿器科部長・ER部長能勢 頼人

ERとはどのような診察科ですか?

ERはEmergency Roomの略で、救急室、あるいは救急外来のことを指します。

救急車の受け入れのほか、休日や夜間を問わず24時間365日、救急患者様を対応する医療スタッフと設備が整った診療科となります。

ERではどのような症状、疾患を診療していますか?

ERでは1日で平均40人くらいの患者様を診療しています。

現在も発熱の患者様が多く、コロナ以降の発熱トリアージに伴い、37.5度以上の熱がある患者様を診療する機会が増えてきています。

他には、外傷、呼吸苦、腹痛、脱力、頭痛、熱中症などの症状で来院される患者様の診療も行っています。
また、当院がある茅ヶ崎は場所柄、サーフィンを嗜む方も多く、サーフボードなどによる裂傷などで搬送される方も多くいます。

近所にお住まいの方で体調の急変などを感じましたら、我慢をせず当院にお越しいただけたらと思います。

当院のERの特色について教えてください

当院ではERで診察した医師がそのまま患者様の主治医となって診察を続けることが多く、患者様からは高い評価をいただいています。

また、当院は高度救急センターではなく、二次救急となっているため、日中では行える治療でも残念ながら夜間における緊急手術や心疾患によるカテーテル治療などには対応することができません。

こうした場合でも、責任を持って対応可能な病院に引き継ぐ体制を整えていますので、ご安心してお越しいただければと思います。

これまでの患者様で印象に残った(大変だった、早期に対処出来て良かった)出来事について教えてください

泌尿器の緊急疾患の話となりますが、おしっこが出ない尿閉という腹部激痛状態の患者様がよく運ばれてきます。このときは尿道にカテーテルを挿入する治療を施すことによって、速やかに症状を緩和することができました。

またあるときには、気絶するほどの痛みを伴う尿管結石の患者様が救急搬送されてきたことがありました。すぐにCTを取り、診断をつけ、可及的速やかに鎮痛剤を投与することによって速やかに症状を緩和することができます。

こうした七転八倒するような激痛を伴うシチュエーションにおいて、速やかに処置を行い、患者様の症状を和らげることができた瞬間は、いつもホッとすると同時にとても嬉しく清々しい気持ちになります。

苦悶の表情を浮かべていた患者様の顔に素敵な笑顔が広がるよう、今後も全力で患者様の治療にあたっていきたいと思っています。

患者様と接する中で、どのようなことを心掛けていますか

常に患者様の立場に立つことができる医師でありたいと思っています。そのため、待ち時間を少しでも短くするよう意識して診療を行っています。

また、よく耳にする病院への不満のひとつ、診察の順番問題も曖昧にしないように努めています。

緊急を要する重症患者様が搬送されたときなどは、そちらを優先しなくてはなりません。こうしたときでも、お待ちしております患者様にきちんと事情を説明し、理解を求めるよう心掛けています。

ホームページをご覧になる患者様へのメッセージをお願いします

茅ヶ崎徳洲会病院のERでは、24時間365日に渡り、地域に根差した患者様ファーストの治療をスタッフ一丸となって志しています。

近隣にお住まいの方で、日中は仕事でいないため、夜にしか来ることができないという方も時間を気にすることなくお越しいただければと思います。

また、夜中に体調を崩したという方も朝まで我慢する必要はありません。当院にお越しいただければ、我々スタッフがいつでも皆様の症状を診寮、治療させていただきます。

急病・救急の患者様は365日・24時間対応しております。
※診療時間外での、小児科受診はお問合せ下さい。

プロフィールProfile

能勢 頼人のせ よりと
診療科 泌尿器科、総合診療科
所属学会 泌尿器科専門医・指導医、がん治療学会認定医、茅ヶ崎徳洲会病院家庭医療研修病院プログラム統括責任者、日本プライマリ・ケア連合会認定医・指導医、ロボット(da Vinci)手術認定医、総合診療専門医特任指導医、内分泌代謝科(泌尿器科)専門医、ICD(インフェクションコントロールドクター)、ボトックス講習・実技セミナー修了、ロボット手術プロクター(指導医)