佐藤医師インタビュー

Doctor Interview.02
患者様との対話を大切に、
相手の立場に立った医療
心掛けていきます。
内科 副院長佐藤 信昭

体に不安を感じたら、当院の内科にお越しください

患者様の中には体調が良くない時、どの診療科で診察を受けていいのか悩む方がいらっしゃるかもしれません。困った時、外科的な症状以外は、まず内科にいらしてください。私は内科を長く担当しておりますので、患者様の状態をお聞きし、適切な医療を施します。困ったことがあれば、すぐに受診をしてください。

医師になる前に経験したさまざまな職業が、今に生きる

父も内科医でしたが、私は父に反発して高校生の時はほとんど勉強せず、オートバイにのめり込んでいました。卒業後もアルバイトして海外を放浪したり、いろんな職業を経験したりしました。

さまざまな経験を重ねた後、やはり医者になろうと決意し、韓国の大学を卒業して医者になりました。医師になる前にさまざまな経験をしましたが、こうした経験はその後の私の医師としての人生に、とても役に立ったと思っています。年齢、性別、職業も異なるたくさんの患者様と接する中で、医学以外のあの経験があったからこそ、患者様の立場やお気持ちを理解することにつながっていると感じています。

内科は外科以外のあらゆる疾病の玄関口。病気を見つける大切な診療科です

内科はとても幅が広い診療科です。いろいろな病気を見つけなければならない難しい面もありますが、患者様が感じる体の不調の原因を、一つ一つ突き詰めていくと、病気の原因がわかってきます。例えば、慢性腎不全の患者様がいらしたとします。なぜ腎臓が悪いのかを調べていくと、糖尿病に行きつきます。糖尿病の方はがんを誘発しやすく、発がんのリスクが極めて高いので、いろいろな検査が必要になります。患者様の症状の裏に隠れている病気を見つけるには、ジグソーパズルの1つだけ、つまり断片的にしか見ていないと見つけることができません。全てのピースが分からなければ、病気は見つからないのです。

患者様と同じ目線でいることを心掛け、常に対話を大切にします

医者が相手だと、患者様は遠慮してしまうことがあると思います。だから私は患者様の立場に立ち、患者様と同じ目線でお話をすることを心掛けています。患者様とご家族に対し、インフォームドコンセント(説明と同意)を徹底し、いつも同じ目線で、どのような治療を望むのか、じっくりお話を聞くようにしています。自分が患者さんの立場だったらどう思うのか、そういう視点を持ちながら診察をしています。簡単なことかもしれませんが、とても大切なことだと思っています。

医療講演を開いて地域住民の方に健康を保つ情報をお伝えしています

インフォームドコンセントを徹底するには、時間が必要です。診察時間だけでは足りないので、医療講演を頻繁に開いて地域の方々に病気のことや予防のためのアドバイスなどをお話しています。

私は以前、体重が90キロありましたが、糖質制限をすることで体重が約20キロ減り、体調がどんどんよくなっていきました。太っている頃の肝機能は良くありませんでしたが、やせてから正常になりました。こうした実体験があったので文献を探したり、いろいろな専門の先生に会ってお話を聞いたりして、得た知識を基に講演会を頻繁に開いています。

禁煙外来のきっかけは、中高生の喫煙への危機感から

私は禁煙外来を続けています。中高生を貧困から守るために始めたのがきっかけです。高校生がたばこを吸って退学になると、社会では中卒として扱われ一生、安い賃金で働くことになります。退学になった子どもたちを社会が切り捨てるのではなく、救おうと始めたのが中高生の禁煙外来でした。

現在は成人が対象ですが、止めないと倒れるかもしれないほど悪化しているのに、体の不調を絶対に言わない患者様がたくさんお見えになります。ですから、なぜ来たのか、なぜ止める気になったのかなど、理由を探ることから始まります。そこで肺がんが見つかることもあります。たばこを止められない方にはぜひ、禁煙外来の受診をお薦めします。

これからも患者様を最優先にした医療を続けていきます

血糖値が500mg/dLもあった患者様が、インシュリンも使わず、入院もせずに、食事制限だけで3~4カ月後に正常値になったことがありました。今でもよくお会いしていますが、患者様が元気になられるのはとても嬉しいことです。
24時間、断らない医療を行うのが当院です。これからも、常に地域の皆様に寄り添った医療を目指しています。

プロフィールProfile

佐藤 信昭さとう のぶあき
診療科 内科
専門医・認定医等 日本内科学会、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 協会員