茅ヶ崎徳洲会病院

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小児科

小児のストレスによる自律神経の異常には、早めの治療が大切です。

起立性循環調節障害(OD)は、主にストレスによる現代の病気です

近日は小児科でも、心理的・精神的な面が絡んでいる症状や病気がだんだん増してきたように感じます。「起立性循環調節障害」という、起立時にめまいや動悸、失神、朝起き不良、倦怠感などが起きる自律神経の病気は私が専門としている分野の一つです。

起立性循環調節障害は別名「OD」といい、昭和50年ごろから社会情勢が変わるにつれて、この概念が出てきました。

この病気は端的に言ってしまうと子供における自律神経失調症で、大きな原因はストレスです。

この疾患は自律神経疾患ですので、身体的要素以外に環境的要素も関わって起こると考えられています。朝起きられないことから、不登校になってしまう割合も多いことが知られています。

自律神経の乱れは、あらゆる不調を引き起こします

人間はまっすぐ立つと、血液は下にはいかず、下肢の静脈が縮んで血液を押し上げます。血管を動かすのは、自然に動くわけではなく自律神経で動いているのです。この自律神経が血液を押し上げる力が遅れて、上までうまく回らずに頭がクラクラしてしまいます。血管自体は正常でも、押し上げる力が遅れると、脳の血の巡りが悪くなるのです。

起立性循環調節障害の対処法としては、例えば起きる時に急に起きるとクラクラしてしまうので、ゆっくり立ち上がること。また午後から活動を開始するなど、無理をしないこと。そしてこの病気のお子さんは低血圧であることが多いので、脱水に気をつけて塩分と水分を取ると血圧を上げるために効果的です。病院で検査をして明らかに検査上で陽性ならば、血圧を少し上げるお薬を出しています。

ストレスをコントロールし、早めの対処が肝心です

ストレスによって自律神経が影響を受けることがこの病気の大きな原因なのですが、同じストレスによっても感じ方は人それぞれですので、ストレスそのものだけでなく、その子の性格が重要なファクターになります。

ストレスは自力で変えられても、性格を変えることは困難であるように思われますが、これは子供と大人でだいぶ違います。大人の性格を変えるのは難しいですが、大人に比べると子供はまだストレスに対する捉え方を変えることができますので、早めの対処、治療が重要になってきます。改善するためには、症状があっても充実した生活ができるように、周囲で協力して見守ることが必要不可欠です。また本人や親も、あまり気にしすぎないということも重要です。

朝お子さんが起きられず、親御さんが悩んでいる場合でも、「起立性循環調節障害」という病気があるんだとわかると、親も子供も安心します。そしてその改善のためにはやはり薬を出してあげるという診療だけでなく、しっかりと話をしながら治療をしていく必要性を感じています。思い当たる症状がある場合は、まずは相談にいらしてください。

子育てに悩んでいる親御さんには、乳幼児健診の重要さを
伝えています

小児科医として私が感じることですが、子育てが昔に比べて孤立化してしまっているのではないかと懸念しています。今は昔に比べて祖父や祖母と住んでいる方が減りましたので、お母さんが不安や悩みを打ち明けたり、子供の心配事に対して相談する相手が減っていることもあるのか、赤ちゃんには正常でよくあることでも異常だと感じて外来にいらっしゃる方が非常に多いです。

1歳までの赤ちゃんがいる親御さんに、心配なことに対してのアンケートをとりましたら、一番は皮膚に関して。二番目は鼻詰まり。三番目は嘔吐という結果でした。これらはほとんど赤ちゃんにみられる正常な症状です。

そこでぜひ活用してほしいのが、乳幼児健診です。育児の過程でおかしいな、心配だなと思うところがあったらリストアップをしておいて、乳幼児健診で保健師さんに聞いてもらうと色々なことがわかります。そうやって心配事が乳幼児健診で解決できるようになると、ずいぶん不安が軽減されるのではないかと思います。

インターネットの情報も大事ですが、何でもうのみにしてしまうのは危険です。もし何か不安を抱えているときは、乳幼児健診で相談してみてください。

不安を解消できるようサポートします

当院の小児科では、入院患者さんを取っておらず外来が中心になります。小児特有の急性疾患(発熱、咳、鼻水、嘔吐、下痢など)や流行性疾患(インフルエンザ、はしか、水痘、おたふく、プール熱、溶蓮菌感染症など)に対する一般診療に加え、私は特に成長、発達、肥満、精神運動発達遅延など、代謝系の病気を専門としています。

子育てをしている方の中には、何歳まで小児科にかかるのか曖昧だという方もいるかと思いますが、小児科では一般的に15歳、中学三年生までのお子さんを診療します。ですが、中には年齢は大人になっても子供のまま、といった患者さんを小児科で見るという特殊なケースもありますので、迷った場合は遠慮なく医師に相談してください。

プロフィール

小島 知彦 こじま ともひこ
診療科
小児科・内科
専門医・認定医等
日本小児科学会
日本小児科医会
小児科専門医

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