医療コラム・レポート

お役立ち医療コラムvol.3「健康診断を上手に受けて早期発見・治療を」

曽根辰巳(内科部長) 健康管理センター主任
福島義彦さん

茅ヶ崎を拠点に周辺地域の医療を支える中核病院として、もしもの時は365日・24時間対応の「茅ヶ崎徳洲会病院」では、役立つ医療情報を連載で紹介しています。

第3回は、健康管理センター主任の福島さんに上手な健康診断の受診について聞きました。

「基本的には自由診療となる健康診断ですが、自治体や協会健保などが独自に費用の助成を行っている場合があります。これらを活用して、早期発見・治療に役立ててみてはいかがですか。」

—自己負担額が抑えられる具体的な健診は?

「例えば、『特定健康診査・特定保健指導』があります。これは、日本人の生活習慣の変化などにともない増加する生活習慣病予防のため始まったもので、医療保険者ごとに実施しています。40歳〜74歳となる各医療保険加入者を対象に、身体測定、血圧、脂質・肝機能・血糖を調べる血液検査、尿検査などを行います。『茅ヶ崎市国民健康保険』加入者なら、自己負担額1,500円(税込)で受けられ、対象者には5月下旬に受診券と案内が送付されます。受診は6〜8月と限られた期間なのでご注意を」

「また多くの市町村では、『がん検診』費用の一部を公費で負担しています。茅ヶ崎市では、胃・大腸・肺がん、乳がん・子宮がん検診を実施し、対象年齢の市民に受診券が送付されます。こちらの受診期間は来年2月までですが、期限間近になると込み合うので、早めの受診がスムーズです。」

—健診機関の選び方は?

「ご加入の医療保険者や自治体などにより健診機関が異なりますが、『乳がん検診』なら、マンモグラフィーの撮影担当の性別など、ご希望があれば各機関に問い合わせてください」

湘南リビング2018.6.02号掲載