



これまでのMDCTは、一度に撮影できる幅が2~3cmと限られていました。しかし、今回導入するCTは、撮影範囲が16cmとワイドになり、心臓や脳の全体像もわずか1回転・0.35秒で撮影。拍動する心臓でも、今までのようにブレることなく高精細にとらえることができます。



広範囲をタイムラグなしで連続撮影できる320列CTは、単に従来のCT画像の精度を高めるだけでなく、まったく新しい画像診断の可能性も広げています。例えば、連続撮影した臓器の画像を時系列に並べることにより、血流や臓器の動きの診断も可能に。整形外科の分野でも、関節の動きなどの動態情報が得られます。空間3次元に時間を加えた「4次元のCT」として、さまざまな臨床応用への期待が寄せられています。



これまでは7、8秒かかっていた心臓の撮影時間も、320列CTならわずか1秒程度に短縮。検査による造影剤の投与量や放射線被ばくも減らすことができ、身体への負担を軽減しながら検査が行えます。心臓カテーテル検査の前検査としての活用が増えてきています。


現在、経過観察の心臓カテーテル検査は1泊2日の入院が必要ですが、320列CTなら30分で検査が完了。体内にカテーテルを挿入する負担もなく、一瞬で臓器の状態を把握。治療方針の決定が早くなるメリットがあります。脳動静脈カテーテル検査も同様です。

脳梗塞や心筋梗塞など重大疾患の検査を行う際、従来は複数の診断機器による検査を要し、すぐ治療に入れないケースもありました。320列CTは、一度で形態・機能情報を収集できるため、救急医療にも貢献します。
小児や高齢者など息止めが困難な患者様にも、高速撮影で対応が可能です。


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