母乳と薬
授乳中に薬を飲んで、母乳を通して赤ちゃんに移行する量は、1日3回服用の薬の場合、服用後30分~1時間位が血中濃度のピークになり、2時間後には半分に、4時間後には4分の1に減っており、それに比例して母乳中の濃度も低くなっていきます。
赤ちゃんに移行した場合の副作用としては、母乳を飲まなくなる、眠りがちになる、ぐずる、発疹、下痢などがあります。普段にはない様子がみられないか注意深く観察をしましょう。
市販されている解熱鎮痛剤の「バファリン」(成分アスピリン)のように慎重を期したほうがよい薬もありますが、次のことを工夫することで、赤ちゃんへの影響をかなり少なくすることができます。
- 授乳直後に内服をする。
- 次の授乳まで4時間位間をあける。
- 授乳前にたまっている母乳を軽く搾って捨ててから授乳する。
抗がん剤や向精神薬など特殊な薬を除けば、風邪薬や解熱鎮痛剤、抗生物質などの日常的な薬の場合、授乳を止める必要はありません。
医師に授乳を中止するように言われ、それを実行したために、今度はうつ乳や乳腺炎になってしまうことがよくあります。授乳中止を何の根拠もなく、責任逃れに提案する医師が多いのが実情で、これは当院の他科の医師も例外ではありません。
副作用を心配するあまり、必要のない授乳の中止をして、返ってトラブルを招くことのないようにしたいものです。







