痛みは患者さんが痛いという言葉で示す一つの異常な感情です。怪我をしたときや手術の後の痛み、心筋梗塞の痛みなど、はっきりとした原因のある痛みもありますが、原因となる状態が治っても痛みだけが長期にわたって残ることもあります。たとえば帯状疱疹の治った後に痛みだけ残ることがあります。また、四肢を切断した後に実際は切断されてしまっている四肢のあったところが強く痛むこともあります。これは幻肢痛と呼ばれています。
なぜこのようなことが起るのでしょうか。それは痛みが記憶として神経系の中に記録されてしまうためだと考えられています。
また四肢のほんの少しの傷のあとに、これが治っても痛みが残り、四肢がむくんできたり、汗が出たりついには萎縮したりすることがあります。これが反射性交感神経性ジストロフィーで、最近の医学用語では複合部分的疼痛症候群I型とよばれています。同じように小さな神経の損傷後に痛みが残りその部分の血行が悪く浮腫萎縮を生ずるような状態をカウザルギー(複合部分的疼痛症候群II型)と呼んでいます。
五十肩や腰痛のような運動器の痛みも神経ブロックや物理療法、運動療法を組み合わせて適切な治療を行えば大変早く良くなる場合が多いのです。
顔面に強い痛みを生ずる突発性三叉神経痛も内服薬、神経ブロック、必要ならガンマナイフ療法、手術でよくなります。また顔面や頚部の痙攣も最近はボトックスという薬の注射で止めることができます。
ガンの痛みにモルヒネのような麻薬がよく用いられていますが、麻薬にあまり反応しない痛みの含まれていることもあり、これも神経ブロックを組み合わせることで非常に楽になることがあります。
また、痛みの治療には心理的な面から患者さんのお話をよく伺う必要があります。
痛みの治療は医学でも長い間軽視されてきましたが、この30年ほどの間に痛みを取ることの大切さが認識されてきました。あらゆる種類の痛みは國際疼痛学会によって分類されています。そして、このような痛みの治療には臨床の各科が協力してあたるのが最もよいと考えられています。このために痛みセンターが生まれたのです。
私どもは痛みや痙攣について、外来と入院での治療を臨床の各科と協力しあって行っています。外来診療は原則として、月水金の午前中に行っています。予約制ですので茅ヶ崎徳洲会総合病院の麻酔科痛みセンターにお電話下さい。
麻酔科痛みセンター長 菅井直介
| 外来 | (月) | (火) | (水) | (木) | (金) | (土) | |
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| 痛みセンター | 午前 | 菅井 | ― | 菅井 | 菅 井 | ― |
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菅井 直介(すがい なおすけ) 麻酔科主任部長兼痛みセンター長

| 専門分野 得意分野 |
麻酔科学一般 痛みの治療 |
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| 経歴 | 1962年 | 名古屋大学卒 |
| 所属部会等 | 日本麻酔科学会麻酔科指導医 厚生労働省認定麻酔標榜医、 日本ペインクリニック学会専門医 アメリカ麻酔科学会認定専門医 アメリカ麻酔科学会フェロー 日本医師会認定産業医 日本医師会認定健康スポーツ医 日本麻酔集中治療テクノロジー学会評議員 日本老年麻酔科学会評議員 ICD(感染制御医師) |
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瀧田 栄一(たきた えいいち) 麻酔科部長

| 専門分野 得意分野 |
麻酔科学一般 心臓手術の麻酔 |
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| 経歴 | 1992年 | 金沢大学卒 | |
| 所属部会等 | 日本麻酔科学会麻酔科専門医 厚生労働省認定麻酔標榜医 |
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